それぞれの定理をどのような形で使うのかが
しっかりと説明されている。
数理モデルへの応用を意識して書かれていて
工学的な事柄を数学理論で解説しているので
様々な分野の学生にとって役に立つ。
この本で常微分方程式の解き方を
身につけることで
数式の扱いにもだいぶなれてくるだろう。
大学の数学は一般的に、
抽象的で理解しにくいと言われている。
しかし、常微分方程式というのは
大学の数学の中では比較的
高校までの数学のイメージに近いのではないだろうか。
もちろんしっかりと学ぶためには
抽象的な議論も出てくるのだが、
最初のとっかかりとしては
具体的な計算を通して微分方程式に慣れていくことができ、
そうした意味では敷居は低いといえるだろう。
